前回の記事では、タイムモアC3S PROを買ったら人生が変わったみたいな胡散臭い記事を書いた。
でもやっぱマジでハンドドリップ楽しいから、これからやりたい人とか初心者向けに始め方を記事にするよ。
始める時に必要なモノや、基本レシピを紹介していくよ。
マジで好みによって変わるし、かなり自由度が高い趣味ではあるんだけど、基本ありきだなーってしみじみ。
そりゃなんでもそうか。

コーヒーのハンドドリップに必要なモノ

絶対に必要な基本セット(これがなきゃ始まらん)
↑シノはこうまとめてたけど、正直無いなら無いで何とかなるモノが結構あるから必須なものは赤字で表記するね。
道具名 | 目的・補足 | 価格の目安 |
---|---|---|
■ドリッパー | フィルタを置いてお湯を注ぐ器具 (例:HARIO V60、カリタなど) | 500〜2,000円 |
■ペーパーフィルタ | 挽いた豆を入れる。ドリッパーの形状に合ったものを選ぶ | 100〜500円(100枚) |
■サーバー | 抽出したコーヒーを受ける容器。ガラス製・ステンレス製など | 1,000〜3,000円 |
■コーヒーミル | 豆を挽く。手挽き(例:タイムモア C3系) or 電動でもOK | 3,000〜16,000円 |
コーヒー豆 | 新鮮な豆を用意。焙煎日から2週間以内が理想 | 800〜2,000円(200g) |
■ケトル(細口) | お湯を細く、狙った場所に注ぐために必須。温度計付きだと尚良 | 2,000〜6,000円 |
■スケール | 豆の量・湯量・抽出時間を測る。タイマー付きが便利 | 1,500〜5,000円 |
↑のリンク(■)は全部HARIOシリーズで揃えてあるから、赤字を上から順番に買えばほぼ最安で始められる。
豆は好みによりすぎるからAmazonでも楽天でもスーパー買えるし好きなの買ってね。
こだわりが無ければ以下の構成でOK
- ドリッパーとフィルター→HARIO V60。安い分かりやすい。
- ケトル→電気ケトルで大丈夫。
- スケール(はかり)→初回のみの使用。ミルにどれくらい入るかの目分量でできる。100均でも充分。
まずは最低限でやってみて、温度とかケトルの注ぎ口とか抽出時間とかこだわりたいとこが出てきてから買い足すので全然おっけー!
初心者向けコーヒー豆の選び方と保管
おれが始めた時にだいぶわからんかったからまとめた。けど読み飛ばしても支障はなかったりする。
- 焙煎直後の豆は避ける
- 豆のまま買う
- 最初は「マイルドブレンド」か中煎り
- 保存は冷蔵庫を避けた涼しいとこ
- 買う場所
焙煎直後の豆は避ける
ベストタイミング:
・焙煎から3〜10日目
→2週間を超えると風味が落ち始めるから、それまでに飲みきるのが理想。
焙煎したてって新鮮そうだけど、実はガスが多すぎて味が安定しない。
炭酸ガスがブクブク出るせいでお湯がちゃんと浸透せず、雑味が出たりするんよ。
「豆のまま」で買う!
ミルがなければ「中挽きで」とお店で頼めばOK
ドリップには中挽きが基本(ザラメくらいの粗さ)
粉の状態は酸化が早い。
せっかくの香りがどんどん飛んでくから、できれば自分で挽くのがベスト。
種類に迷ったら「マイルドブレンド」か「中煎り+シングルオリジン」
最初の1袋におすすめ:
・マイルドブレンド(焙煎所の一番一般的なやつ)
・中煎り(シティロースト前後)
・エチオピアやグアテマラのシングルオリジン
苦すぎず、酸っぱすぎず、ちょうどいいのが中煎り。
「シングルオリジン(単一産地)」の方が風味の個性がはっきりしてて、飲み比べがわかりやすくて楽しい!
迷ったら「中煎りで飲みやすいのありますか?」←魔法の言葉
産地別とか他の特徴はキリがないので興が乗ったら記事にする!おれはキリマンジャロブレンドが好き!
保存は冷暗所+密閉容器で
保存のコツ:
・袋のままでもOK(ジップがあれば)
・冷蔵庫NG(温度差で結露)
・大量に買ったときだけ冷凍(小分けが必須)
光・酸素・湿気・熱。この4つがコーヒー豆の天敵。
買う場所
一番のおすすめは「近所の焙煎店」
手軽なのはカルディ。お取り寄せも大アリ→通販。
意外かもだけど、町の小さなコーヒー屋さんのほうが豆はフレッシュ。
しかも初心者にめちゃ優しいところ多くて「ドリップ初めてで…」って言えば、焙煎度や飲み方まで教えてくれることも。
コーヒー豆をお店で初めて買った時の様子はコチラ
・近所の焙煎所でのやりとり。
・どこの店でも豆か粉か聞かれる(豆のままか店が挽いてくれたのか)
「初めてハンドドリップするんですが、おすすめの豆ありますか?」
「初めてはブレンドがおすすめ。あと好みは?酸味が強いのと苦味が強いの」
「そうなんですねじゃあそれにしてみます、どんなのも好きなので困っちゃってます笑」
「笑 いろいろ試してみるといいよ」
「はい、近所に住んでるのでこれからだいぶお世話になると思います(笑)これからよろしくお願いします。」
「いえいえ、こちらこそよろしく」
「そもそもブレンドって、豆がブレンドをブレンドしてるんですか?」
「そう、コロンビアとブラジルでも煎り方によって味わいかわるし、そういうブレンドしてる」
「ははー、勉強になります。」
「好み言ってくれたらブレンドするからねー」
「通います」
モンステラの綺麗な店だった。
ハンドドリップでのコーヒーの淹れ方

レシピ(1杯分/マグカップ直抽出)
項目 | 数値(目安) |
---|---|
コーヒー豆 | 12〜15g |
お湯 | 160〜180ml |
挽き目 | 中細挽き(タイムモアならクリック12前後) |
湯温 | 92〜94℃(沸騰してから2分冷ますくらい) |
抽出時間 | 約2分半(蒸らし含む) |
・マグカップ+ドリッパー+フィルターをお湯でサッと温める
→ カップ保温&紙臭カット
→ お湯は捨てる
・淹れる直前に中細挽き
・フィルターに平らに入れて、真ん中少し凹ませると◎
・ここで絶対に香りを楽しむこと!!!
◎ 第1投:蒸らし(30秒)
・30ml前後のお湯を“のの字”で回しかける
・ぷくっと膨らんだら新鮮!
◎ 第2投:本抽出
・お湯を70ml程度、ゆっくり中央〜全体へ注ぐ
・落ちきるまで待つ
◎ 第3投:仕上げ
・残り60〜80mlをじっくり注ぐ
・最後は「中心だけ」に注いで、薄まらないように調整
・楽しむ
・この味を基準として、最初の10杯はこの味を再現できるように淹れる意識をすると上手くなるらしい。
これよく言われてるらしい基本のレシピなんだけど、150mlのカップで計算してるからちょっと少ないか薄くなるのがネックなんだよなー。
大体のマグカップは200ml↑だから豆も湯も気持ち多めにいれるのがおれ流。
あとは誰が何と言おうと、自分の好きな一杯を研究するのが醍醐味の趣味だから、色々楽しんで!!
コーヒーグラインダーは水洗い・食洗器不可だから注意!
・普段のメンテ→ブラシで粉を落とすだけ
・しっかりメンテ→分解してアルコールで拭く
うまくいかない時の対処法と味の調整ヒント

「なんか思ってた感じの味と違う……」
ハンドドリップを始めたばかりだと、そんな経験をすることもままある。
豆の鮮度とか状態とかじゃなくって、淹れ方で解決することが多いのでやってみて!
↑ただ、好みじゃない豆はホントにどうしようもない
よくある味の失敗パターン
まあ、失敗というか好みから離れてるだけではあるんだけど、あえて失敗パターンと表記するね。
症状 | 原因の例 | 対処法 |
---|---|---|
苦すぎる | ・抽出時間が長い ・お湯の温度が高い | ・湯温は90〜93℃を目安に ・注ぐスピードを少し早める |
薄い | ・粉が少ない ・挽き目が粗い ・注湯が早すぎる | ・粉は10〜12g/杯が目安 ・やや細かめに挽く |
雑味がある | ・挽き目が細かすぎる ・蒸らし不足 ・注湯位置が偏っている | ・蒸らしをもう少し長めにとる ・お湯は「の」の字で中心から注ぐ |
慣れてくると結構雑にいれても美味しく飲めるようになるから、手癖になるように序盤で意識するのがミソ。
おれは特に失敗とは思わないけど、複雑な要素が絡んだ手順を踏んで、できあがりの一杯の結果を変えるのがおもろいんよ。
味を自分好みに近づけるコツ
ちょっと慣れてきたら、挽き方・湯温・時間」の3つを変えて実験してみてほしい。
調整項目 | 味への影響の傾向 |
---|---|
挽き方(細かさ) | 細かいと濃く、粗いと軽くなる |
湯温 | 高いと苦味・低いと酸味が出やすい |
抽出時間 | 長いとしっかり・短いとスッキリ |
一気に全部変えるとわからなくなるから、「今日は湯温だけ」「今回はちょっと粗め」みたいに一つずつ変えると、自分の好みが見つけやすいよ。
最近のくぜ式
- 豆→カルディのキリマンジャロブレンド
- 細かさ→20クリックくらいのやや細かめ
- 湯温→沸騰から1分後
- 蒸らし→1分くらい
やや酸味があるとされる豆を苦味よりに出すのにハマってる。
某芸能人みたいに「ありがとう…ありがとう…おいしくなぁれ」って出来るものもハンドドリップならではだから、精神的なスパイスも加えるのもあながち楽しいかもよ。おれはやらんけど。
まとめ
とまあ、ここまで書いたけどこの記事を書いてる時点でまだまだ1か月くらいしかやっとらんのよ。
調べた事まとめると腹落ちすることもあったり、更なる深掘りができるから書いたみたいなとこある。
でもハンドドリップはマジで生涯遊べる趣味の一つだと思うのでみんなやろうぜ。
こだわりとか意識高そうとか言われる趣味なのもったいなさすぎる・・・。
あと、手前味噌に見えるかもだけど個人的にこういうハウトゥー記事ってがっちがちに体系化されたやつより余白がある感じがするから、プロが書いてるより個人ブログでこだわってやってる人のやつを読むのが好き。
今度は分解清掃記事でも書こうかね。

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