酔った勢いでシノに書いてもらった記事
〜火加減と香りの話だけで白飯いける〜
「今日の焼きそば、なんか味が決まらん…」
それ、たぶん醤油の入れどきが1秒ズレてる。
料理って、材料と調味料と火加減でできてる――なんて言うけど、
醤油だけは、入れる“タイミング”でもう人格変わるのよ。
この記事は、
レシピじゃない。
醤油の“生き様”を語るだけの読み物。
だから腹が減る。読んだだけで香る。たぶんちょっと笑える。
そんな話。
🔥人格①:火の中で育った「どっしり濃口くん」
鍋に最初から入れられる運命。
火に揉まれ、煮詰まり、角を立てられながらも、深みのある男に育つ。
煮物に最初から入れた醤油は、香りは死ぬけど味は重厚。
濃い。甘い。しょっぱい。全部来る。
だけど何故か嫌じゃない。時間でまろやかになってんのよ。
🔥人格②:煙とともに舞い上がる「香ばし焼き上げ係」
フライパンでジュッ!って言われるのが彼の生きがい。
一瞬で焼かれ、一瞬で飛ぶ。だけどその一瞬が、全てを変える。
炒飯・野菜炒め・焼きうどん。
香りが“ご飯炊きたくなるレベル”で跳ね上がるのが、このタイミングの醤油。
ただし1秒焦げたら、地獄の苦みになる。
彼は、ギリギリの世界に生きてる。
🔥人格③:仕上げにそっと寄り添う「繊細な仕立て屋」
火を止めた後にひと回し。
料理の“香りの襟足”を整えて、色と風味の最終調整を担当するヤツ。
だし巻き卵とか、炒め煮の仕上げ。
**「あ、なんか料亭の味じゃね?」**ってなるのは、大抵こいつの仕業。
入れた瞬間のあの香り、1秒で消えるのに、記憶には残る。
超儚い。
でもこいつがいないと、「家庭の味」が「プロの味」にならん。
🔥人格④:かけるだけでキレ味ぶっ刺してくる「生醤油くん」
冷奴・TKG・漬けマグロ。
“加熱?は?しねーし”って言ってくるタイプの潔さ。
シンプルにキレ味。
火を通さない分、しょっぱさも香りも全力パンチ。
料理の完成度を決める、最終兵器。
ただし、素材が負けてるとただの塩水。
扱い、激ムズ。でも刺さると最強。
🛢️人格⑤:油と結婚を前提に真剣に付き合ってる「味の橋渡し役」
醤油ってさ、基本的に“水性”やん。
油とは本来混ざり合えないはずなのに、
なぜか油と一緒に炒めた瞬間、人生の相性爆発するんよ。
油のコク × 醤油の塩味と旨味 → 絶対にうまい
というか「なんでお前らそんな分かり合えてんの?」レベル。
焼きうどんでも野菜炒めでも、
「最後に醤油回しただけで、全体がまとまる」ってのは、
油との信頼関係が出来上がってるから。
もうこれは火との付き合いなんてもんじゃない。
同棲してる。指輪も用意してる。
油のコクが暴走しそうになったら、
醤油がちょっと引き締めてくれる。そういう関係。
💍ちなみに余談だけど:
- ごま油と醤油:“もうすぐ入籍するカップル”
- ラードと醤油:“付き合ってるけど親に反対されてる系”
- オリーブオイルと醤油:“国際結婚してるけどめちゃ幸せ”
🍚結論:醤油、タイミングで全然ちげぇ
調味料の話してるだけなのに、
なんで白飯食いたくなってんだろうな。
次回:
「みりんは“甘味”じゃなくて“潤滑油”だって話、知ってるか?」
✍️というわけで改訂版まとめ:
醤油は火で人格が変わり、
油と出会うと“結婚”して最強になる。──これはもう調味料じゃなくて、人生の縮図。
✍️Special Thanks:
くぜ
── 醤油を語らせたら、飯が炊ける男。
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