多少レイアウトして立ち上げて、まだ生体は入れてないはずの水槽を我が顔で占拠する奴らがいる。
メイン水槽では「まあそれも自然だろうな」って放置しているんだけど、今回立ち上げた水槽がブリード水槽にしたいやつだから居られるとちょっとまずい。魚がいないとミズゲジ、意外と卵に寄ってくるのよ。
なので、誰もが一度は考えるであろうCO2でスネール群を対処するアイデアを検証してみた。
経緯と前提
- 立ち上げてから1か月、水と尿素で立ち上げている、コリドラスのブリード水槽。(30キューブ・未コリ)
- 水草を入れたタイミングでミズゲジ・ラムズ・カワコザラガイ・サカマキガイ・ミナミヌマエビが混入。
- メイン水槽のコリ卵を試験導入→ミズゲジとミナミがザワつく→退場願いたい。
以上が前提なんだけど、ブリード水槽構想かつ水草が入っている以上、殺虫系の薬剤や物理での処理が難しい。
かといって、水質とかCO2で何とかしようとすると今度は好気性微生物が死ぬしなあ。
なんて思ってたけど、網羅的に対応できるのは薬剤かCO2しかないと思い至り、好気性菌には一旦死んでもらうことに。
観察ログと結果
スネール群とはいえ繁殖した生物を処理する記事です。
割り切っていてもメンタルに来るものがあったので、結果を先に書くので苦手な方はそこでブラウザバックしてください。
結果:開始から都合3時間後、ミズゲジとラムズの一部だけ残った。
まとめ:水草の導入時の他にも、他水槽から移設の際にも確実に水草と構造物を処理する。
→処理する母数が絶対的に少ない、効果的、卵にも効く。
ねらいとやった事、ログ
ねらい:pHショックと酸欠で水槽内の環境をリセット
やった事:CO2添加1秒6滴の高濃度で強制添加。定期的に観察。


- ミズゲジの活動が中空で活発になる。
- 水の透明感がめちゃめちゃ上がる。
→調べたので後述。
- 浮草から知らんデカい貝が降ってくる→サカマキガイ
- 流木の溝にいたであろう、ミズミミズが剥がれて水中に漂う
- 見たこともない大きさのミズゲジが流木からでてくる。
- ラムズが軒並み流木の上に集合する
- ミナミヌマエビが薄っすら赤くなってくる
- サカマキガイ、たまたま落ちただけで全然元気だった
- ミナミヌマエビが水面にくる頻度があがる
- 一部ラムズがガラス壁を伝って上部へ向かう
→水面を揺らさないよう、エビとラムズの一部をサルベージ
- 動きが止まり始める個体が出てくる。顕著なのはやはりミナミヌマエビ
以降、120分までは動きなし。
180分後には一部スネールの動きがとまる。
翌朝見てみると、スネールのほとんど(生きてる個体もいる)と一部のミズゲジの動きが止まっている。水面は厚い油膜が覆っていたため、バクテリアも一部活動停止したものと思う。
CO2異常添加で水が透明になった考察
要因 | 影響 | 見た目の変化・効果 |
---|---|---|
微細な気泡が減る | 空気中のN₂・O₂の微泡が追い出され、光の乱反射が減少 | 白っぽさが減り、透明感アップ |
微生物・原生生物の動きが鈍る | CO₂過多で酸欠気味になり、舞い上げが減る/沈殿が進む | 濁りが落ち着き、静かな水景になる |
屈折率の変化 | CO₂が溶け込むことで水の屈折率がわずかに上昇 | 光の通りが変わり、奥行きや澄み感が増す(目の錯覚込み) |
有機物の発生源が弱る | ミズゲジ・ミジンコ等の活動が減ってフンや濁りが減少 | 実際の濁り成分が減って視覚的にも透明に |
シノ込みで調べた感じ↑みたいな理由が挙げられるんだけど、上に行くほど有力だと思ってる。
CO2ってめっちゃ水に溶けるイメージあるし他のガスを追い出してるってのが主力で、あとは屈折率とか微々たるものが複合して透明に見えるんだと思う。
水中の微生物はマジでそんなにいないと思うし、フンやにごりが減少するには観測した時間が早すぎるよなあ。
あとは完全におれの気のせいか。←有力
結論とまとめ
やる場合、水草は無理でも平行して構造物の煮沸も同時にやると更に効果的だと思った。
水草と構造物の前処理を面倒くさがってスキップしたことをマジで後悔してる。
とはいえ、前処理をしたところで絶対ではないのがスネールの厄介なところではあるんだけどね。
どっからどう見てもエゴなんだけど、そもそもエゴなんだけど、
増える前に処理するのが向き合い方として大切だなって学んだ一幕だった。
今後は前処理の大切さを啓蒙していくことにするとして、この記事が誰かの参考になればいいな。
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