デリバリーで食事をしようと思った時にまず候補に挙がるのがUber Eatsと出前館。
2020年にはコロナウイルス騒動が発生し、さらに脚光を浴びました。
そんなデリバリーの2大巨頭ですが、今回は
Uber Eats(ウーバーイーツ)に焦点を当て配達パートナーの基本的なシステムを全てまとめました。
これから配達パートナーになろうと考えている方、現役パートナーだけどシステムが複雑すぎ、と言う方に特におすすめの記事です。
私も現役でUber Eatsで配達をしていますが、ちゃんと調べるまで分からなかった事が多くてびっくりしています(笑)
街を歩いているとバッグを担いだ人を見かけない日がないね。
Uber Eats配達パートナーとは
Uber(ウーバー)は
一般人にタクシーの配車を割り振るシステムを開発、運用していた会社です。
日本では法律の都合ですぐに撤退してしまいましたが、海外では現在でも盛んに運用されています。
そのシステムを転用したのがUber Eatsです。
注文者とレストラン、レストランと配達員をAIがマッチングし、配達員が注文者へ配達します。
食べ物を乗客に見立てたタクシーが、目的地まで運ぶイメージをするとわかりやすいでしょうか。
そして、食べ物をレストランから注文者へ運ぶ役割を担うのが、
UberEats配達パートナーです。
配達パートナーは、Uber Eatsともレストランとも雇用関係がありません。
これは他の仕事と比べた時、大きな特徴と言えるでしょう。
Uber Eats配達パートナーのここが良い
・好きな時間に好きなだけ働ける
・最低限しか人と関わらなくて良い
・時給換算が高い
空いた時間にお小遣い稼ぎと言う使い方もできますし、1日12時間の上限はありますが、朝から晩までガッツリ稼ぐ事で生計を立てている方もいます。
そしてなにより時給換算すると結構いい数字になります。
私は東京23区内で配達しており、時間帯やオーダー数にも寄りますが、
最低でも1200円を切ったことがありません。
Uber Eats配達パートナーのここが良くない
・事故のリスクがある
・確定申告をしなければならない
・配達依頼が必ず入る保証がない
活動時間の大半を道路上で過ごすことになりますので、どうしても
事故のリスクは否めません。
以前は事故に対する対応や、労働条件が不透明だったりという問題が浮上していたUber Eatsですが、現在では補償制度のアナウンスが頻繁に行われており、数字も明示されているので
安心していいと思います。
対人・対物損害賠償保険/傷害補償
2019年の10月よりUber Eatsから提供されている保険で、事前申し込みが不要で追加料金は掛かりません。
対人対物が1億円まで補償され、物損の場合の自己負担額は最大で5万円までと言う安心のサポート体制です。
また、自身に対する傷害補償もついており、手術や搬送費が上限25万円まで、入院見舞金が1日当たり7500円上限30日で補償されます。
注意点は「リクエストを受けてから配達が完了するまで」が適用期間という事なので、リクエスト待ちの状態や帰り道で事故を起こしても保証されない事です。
いずれにせよ、ご自身で任意保険に入っておくと更に安心できますね。
「身体は資本」って言うけど、歩合制のお仕事だと特にそうだよ!
確定申告の必要性
込み入った話になりますので詳細な事は別記事をご用意しますが、簡単に説明します。
まず、確定申告が必要ないケースを見てみましょう。
- 副業として働き、副業の所得が1年で20万円以下
- 開業届を出している個人事業主で、所得が1年で38万円以下
前者は
他から給与をもらっていて、Uber Eatsが副業というケースで、後者は
Uber Eats専業というケースです。
所得とはUber Eatsでの純粋な売上の額面ではなく、売上から経費を引き、残った金額を指します。
前者では月平均の所得で16,666円、後者では月平均の所得で31,666円と、現実的にはまず超過してしまう金額ですので、「確定申告はするもの」と言う認識が必要です。
金額が超えているにも関わらず確定申告をしないまま放置してしまうと、通常の納税額の他に
遅延のペナルティが加算され、より多くの金額を納めなければなりません。
白色申告であれば比較的簡単ですし、会計ソフトを導入すれば、より正確に、より簡単に申告する事ができます。
必ず申告するようにしましょう。
https://lhmblog.com/businessowner/
関連記事 青色申告や白色申告についても触れています。
Uber Eatsのシステム/用語
Uber Eatsには
独自の用語があり、私も初めて聞いた時には何を言っているのかわかりませんでした(笑)
そして、実際に稼働してみるとUber Eatsの用語とシステムを理解する事が、計画的に稼ぐ為の第一歩だと思いました。
今回は様々ある用語やシステムを説明したうえで、Uber Eats配達パートナーの報酬体系も解説します。
基本的なシステム
150円のピーク料金と1.2倍のブーストが付いたリクエスト画面
・リクエスト・・・店舗から届く配達パートナーへの配達依頼の事。拒否もできる
・ピックアップ・・・リクエストを受けた配達パートナーが店舗で商品を受け取る事。
→ダブルピック・・・同じ店舗で2件分の商品を受け取る事。
→ショートピック・・・リクエストを受けた地点から店舗までの距離が短い事。
→ロングピック ・・・①リクエストを受けた地点から店舗までの距離が長い事。
②自転車では受けられないリクエストの通称。
・ドロップ・・・店舗で配達パートナーが受け取った商品をお客さんに渡す事。
→ショートドロップ・・・店舗からお客さんまでの距離が短い配達の事。
→ロングドロップ ・・・店舗からお客さんまでの距離が長い配達の事。
・プロモーション・・・獲得可能なインセンティブが表示されるお知らせ欄。
→インセンティブ ・・・基本報酬とは別で支払われる追加報酬の事。
最初はめんどいけど、慣れるとこっちで聞いた方が分かりやすくなるよ。
ブースト
インセンティブの一つで、事前に予告される変動性の倍率ボーナスです。
Uber Eatsのマップ上ではエリアが分けられており、
エリア毎に倍率が適用されることがあります。
1.1倍~1.5倍までの倍率がありますが、最近は1.3倍までしかお目にかかれていません。
適用される基準が少しシビアな点には注意が必要です。
ブーストの注意点
・ブーストがかかっているエリア内にレストランがある事(場所の基準)
NG例
×リクエストを受けた地点がブーストがかかっているエリア
×配達先がブーストがかかっているエリア
自分が居る現在地ではなく、商品を取りに行く
レストランの位置がエリアに入っている事が条件です。
・レストランが最初にリクエストを飛ばした時間が対象時間内である事(時間の基準)
少しややこしいですが自分に来たリクエストは、
自分に一番最初に来たわけではない可能性を考慮しなければなりません。
例えば、19:00からブーストが予告されており、19:01にリクエストが来たとします。
自分にリクエストが来たのは19:01ですが、このリクエストが最初に発生したのが18時台で、他のパートナーがリクエストを拒否した結果、19時台になって自分のところに回ってきた可能性がある。
そして18時台はブースト対象の時間ではないので、そのリクエストにはブーストがつかない。
という事です。
実際によくある事ではありませんし、リクエストが来た際に確認できる事ではありませんので
あまり心配する必要はありません。
ブーストは報酬を底上げしてくれますので積極的に狙いに行くのは重要ですが、倍率が高いエリアは競争率も高くなり、結果的に全然リクエストが来ないなんてこともありますので注意が必要です。
ご飯時以外は高倍率エリアの競争率の高さは摩天楼・・・。
クエスト
インセンティブの一つで、定期的に、または不定期的に設定される達成型のボーナスです。
「一定期間の間に○○回配達すると××円の追加報酬」といったイメージです。
定期的なものだと、月曜日から木曜日までの
週間クエスト、金曜日から日曜日までの
週末クエストがあり、難易度を自分で選択する事ができます。
例
月曜日朝4時から金曜日朝4時までの間に、
・オプション4 25回配達完了で2020円、35回で3450円 の追加報酬
・オプション1 75回配達完了で11560円、90回で15430円 の追加報酬
など広い範囲から選択できる
一方で不定期的なものだと
雨予報の日や猛暑の日などに、時間が区切られた、
固定のクエストが自動的に設定されます。
例
11:00~15:00の間に
・4回配達完了で380円、8回で720円、12回で1300円 の追加報酬
18:00~22:00の間に
・4回配達完了で380円、8回で720円、12回で1300円 の追加報酬
が自動的に設定される。
配達回数さえ達成できれば追加報酬がもらえるクエスト。
こちらもブーストと同じくUber Eatsで効率良く稼ぐには重要な要素ですが、注意点も勿論あります。
クエストの注意点
・クエストもブーストの時間の基準と同じ「最初にリクエストを飛ばした時間」
・登録した都市内の配達である事が条件
クエストの対象にならない例
・都市を「東京」で登録しており、「埼玉」で活動。
・都市を「東京」で登録しており、「東京」で活動しているが、「埼玉」からのオーダーを受けた。
など
後者は県境を走っている時に発生する可能性がある例です。
逆に東京でオーダーを受け、配達先が埼玉県であれば大丈夫です。
・追加報酬は「目標回数に達した時の最大金額のみ」
誤った考え方の例
例:11:00~15:00の間に 4回配達完了で380円、8回で720円、12回で1300円 の追加報酬 の時
×時間内に8回配達完了で 380+720= 1100円の追加報酬
×時間内に2回配達完了で 380÷2 = 190円の追加報酬
正しい例を挙げると「時間内に8件配達完了で720円の追加報酬」です。
12回配達完了したら何も加算せず、額面通り1300円の追加報酬です。
あんまりこだわりすぎると「好きな時間に働ける」強みが霧散するけど、達成できたら美味しいよ。
ピーク
インセンティブの一つで、需要が高い範囲に適用されるリアルタイムで変動するボーナスです。
需要が高い範囲はヒートマップ(赤いシミ)で示され、同時に追加報酬の額面もマップ上に表示されます。
ヒートマップ内から配達を完了させると、表示された額面が追加報酬としてそのまま加算されます。
リアルタイムで変動するという予測の難しさの反面、インセンティブの中でも
高単価で効率に優れているのが特徴です。
更にうれしいことにブーストやクエストとは違い、
リクエストを受けたエリアとレストランがあるエリア、両方にピーク料金が設定されていた場合、額面が大きい方が適応されるという場所の基準に優遇がされています。
しかも
ブーストとピーク、両方とも適用されている場合、どちらの恩恵も得る事ができるという大盤振る舞い。
需要が高まっているため、供給が追い付けばピークの設定は外れることになりますが、狙っていても特にデメリットがないボーナスではあります。
「回数で稼ぐ」自転車のアドバンテージが発揮されるね。
その他細かいシステム
収支への影響は少ないですが、Uber Eatsで活動するにあたって
必要なモラルを表すシステムが3つあります。
これらの項目が著しく低いクオリティになった場合、アカウント停止になる恐れもありますので、頭の片隅にでも入れておくべきだと思います。
応答率
リクエストの数に対し、
リクエストを受諾した数の割合です。
「拒否」ボタンをタップするか、しばらく放置することでリクエストを断る事ができますが、応答率が下がります。
Uber Eatsはシェアリングエコノミーを基点に作られているシステムですので、オンライン中にも関わらず、配達に協力的ではないパートナーが多数いるとシステムが上手く回りません。
応答率が低い場合配達パートナーの皆様にはアカウントを停止する場合もございますので、予めご了承をお願い申し上げます。
■出典:Uber ヘルプー配達応答率とはなんですか?
最悪の場合、アカウントの停止も視野に入れている程Uber Eatsはこの項目を重要視しています。
「応答率がどのくらい下回ったら制裁があるか」は公表されていませんが、私の体感でも、ネットで散見される意見を総合しても、70%以上をキープできれば取り急ぎは安心して良さそうです。
<応答率85%以上>応答率が安定しない場合、一定期間強制的にログアウトさせる措置を講じることがあります。
■出典:Uber ヘルプーアカウントが停止された可能性があるーUber運行時の推奨数値設定
なお、Uber Eatsの推奨は85%。これは20件中、3件拒否できる計算になります。
そもそも。リクエスト画面に表示される時間は、
現在地からレストランまで車で行く場合にかかる時間。
5分と表示されていても自転車で行くケースを想定した場合、効率が落ちる事は想像に難くないでしょう・・・。
そういう時は積極的に拒否を活用していきたいですが、脳裏には応答率の低下がよぎります。
ですので、リクエストはここぞという時に断り、拒否できる回数を温存するべきでしょう。
「なんのためにオンラインにしてるんだ!」って言われてるみたいで怖いよね。
キャンセル率
配達リクエストを受けた後に、そのリクエストを
パートナーの都合でキャンセルした割合。
キャンセル率は都市ごとに上限が設定されており、上限に達すると警告が入るシステムとなっています。
それでもキャンセル率が低下せず、上限を上回る場合はアカウント停止になる場合があります。
<キャンセル率5%以下>配車リクエスト承諾後のキャンセルは、乗客の満足度を低下させるだけでなく、その配車リクエストを受け付ける機会を逸した他のドライバーにも悪影響を及ぼします。
■出典:Uber ヘルプーアカウントが停止された可能性があるーUber運行時の推奨数値設定
Uber Eatsの推奨は5%以下。やむを得ないケースもありますが、100件中5件以下にするべきとのことです。
キャンセルの中でも特に
ピックアップ後のキャンセルは絶対に避けるべき事由。
ピックアップ前のキャンセルであれば他の配達パートナーがレストランに向かい、商品をお客様へ届けられますが、ピックアップ後は商品を持ち逃げしていることと同じです。
お客様、レストラン、Uber Eatsに迷惑をかけることとなり、自らの信用を失う事にほかなりません。
ピックアップ後のキャンセルは事故や急病など、「本当にやむを得ない場合」に留め、必ずサポートセンターに連絡を入れましょう。
評価システム
注文者、レストラン、そして配達パートナーが
相互的に匿名で評価しあうシステム。
あまりにも評価率が低い場合はアカウント停止などの制裁が課されるようです。
逆に、基準を満たし続ける事で得られる特典も
あります。 ありました。(後述します。)
評価には3種類あり、それぞれの立場から匿名で選ぶ事が出来ます。
配達や応対、味などが良かったという事のみを伝えるもの。
配達や応対、味などが悪かったことを簡単な理由を選択して伝えるもの。
任意でコメントを追加する事も可能。
そもそも評価をしないという選択肢で、大体の方がこれ。
この選択肢は評価率に影響しない。
そして、
直近100回に受けた評価の内、サムズアップの割合こそが
評価率です。
この場合の「受けた評価」はサムズアップかサムズダウンのいずれかを指し、配達回数を参照しません。
応答率と同じように「どのくらい下回ったら制裁があるか」は公表されていませんが、98%という基準を上回る事が条件にもなっている「Uber Eatsゴールドパートナー」と言う制度が存在していました。
他にも条件はありましたが、達成した暁にはプロモーションコード1万円分をはじめ、キャンペーンやイベントなどが優先案内されるなどの特典がありました。
現在ゴールドパートナー制は休止しており、代わりに
「Uber Eats Pro」という新制度が試験的に導入されている都市があるらしいです。
https://lhmblog.com/uber-eats-pro/
書きました。
詳細はUber Eatsから発表があり次第追記しますが、期待が大きいですね。
コラム:評価システムの問題点
この評価システムの欠陥を指摘する声が数多く上がっています。
「忌憚なき意見」という観点から匿名制なのだと思いますが、具体的な意見が届かず「5W1H」が何も存在しないため、ただ悪いという評価だけが付けられる形になっています。
なにが悪いのかもわからないのに、改善のしようもありません。
私も1日を通して特に心当たりもないのに低評価を押されたことがあり、ただただ不快な思いに気を病んだ事は記憶に新しいです。
しかし、心当たりもない、改善も出来ない、という致命的な欠陥があるこのシステム。
悪い事をした自覚が無い場合はあまり気にしない方が精神衛生上よろしいと気づきました。
もし心当たりがあったとしても、今後そういう事が起きないように講じること以外何もできません。
同じ事でお悩みの方は、どうかお気になさらず。
仕事柄、心理状態はそのまま交通事故のリスクにもつながります。
低評価を頂いた際の考え方などを書いています。お暇がありましたら是非。
匿名とはいえ、しっかりフィードバックが欲しいよね・・・。
報酬の計算式
出典:Uber Eats配達パートナーガイド ver1.05
一通りのシステムを説明しましたので、一番気になる配達料金を見て行きましょう。
この表は都市ごとの
配送基本料金を示したものです。
表の用語を1項目ずつ解説し、計算式に触れていきます。
配送基本料金と手数料
・受取料金・・・レストランで商品を受け取った時に発生する料金。
※ダブルピックの際は1件分のみ適用される。
・受渡料金・・・お客様に商品を渡した際に発生する料金。
※ダブルピックの際は2件分の受渡料金が適用される。
・距離料金・・・レストランからお届け先までの距離に応じて加算される1km毎の料金。
※ダブルピックの際はレストランから1件目、1件目から2件目までの距離が合算される。
※リクエストを受けた地点からレストランまでは適用範囲外。
・サービス手数料・・・Uber Eatsに差し引かれる手数料。配送基本料金のみが対象で、インセンティブからは差し引きされない。
例
東京で2kmの配達を完了した 場合
(265円+125円+60円×2km)×0.9=459円
となる
インセンティブを含む配送
※クエスト報酬は配達回数に応じて適用されますので、1件当たりの報酬には含んでいません。
例
東京でブースト1.2x、100円のピーク料金のエリアで2kmの配達を完了した 場合
(265円+125円+60円×2km)×0.9+(265円+125円+60円×2km)×0.2+100円=661円
となる
Uber Eatsで乗車できる乗り物
結論、稼ぎ方によって最適解が異なり、件数で稼ぐなら電動自転車が、距離で稼ぐなら125ccバイクが最適解です。
Uber Eatsでは色々な乗り物の選択肢があり、始める際にどれを選ぶべきかは難しい問題はありますが・・・。
一度決めた車両以外には申請をしないと乗車できませんので、慎重に選ぶ必要があります。
規約違反で制裁された人の大部分が
申請した以外の車両に乗っている事だそうですので、車種を変える場合には必ず正しい手続きを行いましょう。
これから各車両の特徴を説明しますので、各々の特徴から逆算して乗車する車両を選んでもいいかもしれませんね。
自転車
一番乗ってる人を目にする機会が多い乗り物ではないでしょうか。
配達単価は低くなりがちですが、その分回数をこなせるのでインセンティブの恩恵を受けやすい乗り物です。
後述しますが、東京エリアでは電動レンタサイクルを借りれば、都心部でも活動ができるという魅力もあります。
隙間時間に活動する方や、長時間活動しない方に特におすすめです。
自転車のメリット
・燃料費/維持費がかからない
・短距離オーダーだけなのでクエストが有利
・道路交通法で取り締まりが少ない(一方通行も通れる)
自転車は何と言っても
お金の掛からなさと
小回りが利く事が最大の強みでしょう。
バイクと比べて速度は出ませんが、渋滞知らずで細い道も通行できることの恩恵は計り知れません。
走行距離より配達回数で稼ぐのが主流な自転車では、一見デメリットに見える「短距離オーダーのみ」というのも間違いなくメリットです。
クエスト達成のしやすさのみならず、ピークの恩恵も受けやすいためです。
自転車のデメリット
・体力を使う
・距離ボーナスが美味しくない
・エリア移動がしづらい
ご存知の通り自転車は体力を使います。
「運動になってお金も稼げる」と言えば聞こえはいいですが、個人的には
非効率だと思います。
運動の動機付けでのみ始めるのであれば理解できますが、しっかり稼ごうと思った時には、体力面は重要な要素となってきます。
また、リクエストの鳴りが悪い時に
エリア移動するのが難しい車種ではあります。
拠点の変更は控え、できるだけ同じ拠点の周囲で待機できるのが効率的かもしれません。
PANASONIC BE-ELSX632-S2 シャイニーシルバー ビビ・SX 電動アシスト自転車 26インチ・内装3段
電動レンタサイクル/シェアサイクル
非常に高額である電動自転車を定額で使える事は、都心部で活動できる上に、
体力面のデメリットを払拭できるので非常に効果的です。
最近のレンタサイクルはステーションで借り、ステーションで乗り捨てするスタイルが主流なので
取り回しが良い上に保険までついているので使い勝手が良すぎます。
一方で、自転車の魅力である「とにかく維持費がかからない」良さを削いでしまいますので、しっかりと計画を立てて導入することをおすすめします。
そんな電動サイクルを取り扱っているシステムをいくつか紹介します。
ドコモバイクシェア
都心部を走っていると一番よく見かけるいわゆる「赤チャリ」。
月額4000円の法人プラン利用でいつでも使い放題。
最安値ではありますが、対象地域が少ないのが難点です。
■DOCOMO BIKE SHARE 公式サイト
ハローサイクリング
ソフトバンクが打ち出しているシェアサイクル。
全国的に展開しており、
ステーションの多さが魅力です。
定額制のプランが無く、12時間1000円と少々割高ではあります。
■HELLO CYCLING 公式サイト
コギコギ
自宅に借上げるサブスクリプションも取り扱っています。
シェアサイクルは月額4000円、
レンタル(借上げ)は6000円から。
シェアサイクルは都心部のみ、レンタルはそもそも拠点を大きく変更できないという点があります。
■COGI COGI 公式サイト
バイク50cc
私はこの車両に乗車しています。
バイク全般は自転車では受ける事ができないロングドロップのリクエストを受ける事ができます。
これにより配送回数は自転車に見劣りするものの、
距離ボーナスがつきやすく、
配達1件当たりの単価が大きくなりやすいです。
免許と車両があればすぐに稼働できる、という点では幅広い層におすすめできます。
バイク50ccのメリット
・ロングドロップのリクエストが入る
・自転車を除けば最低燃費
・移動速度が速い
50ccの最大の強みはご存知の通り、
燃費が良い事です。
自転車と比べると維持費はかかってしまいますが、速度が出る事と、体力が温存できる事から非常にコスパが優れている乗り物ではあります。
移動速度が速い事によるメリットも計り知れません。
・配達1件当たりの速度が上がる=生産性が上がる。
・エリア移動が容易で、インセンティブの高いエリアにすぐに行ける。
一口に「速度が速い」と言うのはそれだけで大きなアドバンテージなんです。
バイク50ccのデメリット
・重大事故リスク/取り締まりリスク
・維持費がかかる
・クエストが不利
一方で、自転車と比べてものすごく不利な点も目立ちます。
速度が出るようになるという事は制約が増える事と言っても過言ではありません。
重大事故を起こし
働けなくなるリスクは勿論、取り締まりを受け
1日分の稼ぎを罰金に充てなければいけないなんて事態も珍しくなく、結果として1日の収支がトントンになったなんてことも。
更に、125ccのバイクと比べても不利な点があります。
・
二段階右折の必要性
・特有の速度制限
燃費とのバランスが最も優れている50ccですが、道路交通法の中では
カーストの一番下にいると言ってもいいでしょう。
人生で初めての違反をしてしまい、ゴールド免許が次回の更新で青くなる予定です。
バイク125cc
50ccの悪いところを全部改善し、最大の強みであった燃費を犠牲にした乗り物です。
個人的には配達に使える乗り物の中では最も優れていると思います。
維持費や初期費用が高い、免許が必要などのデメリットはありますが、
配送効率が上昇する事により、得られる利益の方が大きくなりそうです。
既に車両や免許を持っていて、がっつりUber Eatsで活動するつもりならこれをおすすめします。
オートバイBluetoothヘルメット、スマートヘルメット防曇二重ミラー、多機能Bluetooth音楽ヘルメット、フルフェイスレーシングヘルメット、二重レンズオープンフェイスヘルメット
軽貨物車/貨物バイク(125cc以上)
あまり馴染みがないかもしれませんが、実は
車でも活動できます。
貨物ナンバーの取得が条件ではありますが、車で行動できるのは魅力的ですよね。
ところが、車や125cc以上のバイクでの活動は余程の理由が無ければおすすめできません。
軽貨物車/貨物バイクのメリット
・天候の影響を受けない(軽貨物車)
・移動速度が最速
・荷物を背負わなくて良い
唯一にして最大のメリットが
天候の影響を受けない事です。
デリバリー業態の需要は雨の日が特に増加します。
にも関わらずUber Eatsでは雨の日は配達パートナーが少なくなります。
供給を増やすために、別途クエストやブーストが適用され、動いているパートナーはより効率的に稼ぐことができます。
軽貨物車であれば濡れずにも済みますし、どんなに気温が高くても低くても、空調の効いた空間で過ごせる事は快適以外の何物でもないでしょう。
軽貨物車/貨物バイクのデメリット
・維持費がとても高い
・取り回しが悪い(小回りが効かない、一時駐車スペースを確保しづらい)
・費用に対して配送効率が上がらない
もしUber Eatsが
配達する個数が多ければ多いほど稼げるシステムであれば、日の目を見たかも知れない乗り物だったかもしれません。
一回一回、店舗からお客様へお届けするシステムである現状では、乗り物の中では
一番不利な乗り物と言えるでしょう。
例えば本業で貨物車を使っており、副業でUber Eatsで活動する等と言った場合には可能性があるかもしれません。
Amazonフレックスとかもあるし、貨物車で働く憧れは結構強いよ。
活動に必要なもの/あると便利なもの
必須なもの
必要不可欠なもので、これらがないと活動できません。
車両(免許)
上記(Uber Eatsで乗車できる乗り物)を参照してご用意ください。
スマホ
あまり古い機種でなければ、普段使っているもので十分です。
仕事用のスマホを用意する場合は、simフリーのスマホで良いと思います。
極論、電話・マップ・Uberアプリしか使わないので、必要以上に高スペックである必要がありません。
強いて言うなら
バッテリー容量の多い物、
防水性能に定評があるものをおすすめします。
防水性能が十分なものを選ぶと、雨の日にそのままホルダーに装着できるので取り回しが良くなります。
バッグ(+詰め具)
最近ではUber Eatsの公式バッグが品切れし、メルカリなどのフリマアプリで高額転売されている様子が、配達パートナー界隈を賑わせました。
現在ではUber Eatsの公式がAmazonから販売してますので、そちらから
正規の値段(4000円)で買う事ができます。
Uber Eatsのバッグは世代が4世代まであり、
世代を追うごとに改良されています。
現在Amazonで販売しているのは3世代の無地バッグと、4世代のロゴ入りバッグ。
Uber Eatsバッグ 3世代
Uber Eatsバッグ 4世代
私は3世代のバッグを使っていますが防水性能に乏しく、雨が型崩れを誘発しますので特別な理由が無ければ4世代のバッグをおすすめします。
Uber Eatsでは公式のバッグ以外にも、保温・保冷ができるバッグであれば
自前で用意しても良いとされています。
少し調べてみると少々割高にはなりますが、使い勝手の良さそうなものが結構ありますね。
デリバリーバッグ 配達用 宅配デリバリー用 大容量
しかし、やはり特別な理由が無い場合はコスパ的にも、使い勝手も
第4世代に軍配が上がりそうです。
バッグレイアウトについて
Uber Eatsの配達バッグはどんなものにも対応できるよう大きめに作られており、そのままでは商品が安定せず、使い勝手がとても悪いです。
詰め物を導入すると安定性が格段に向上するので安心して配達ができるようになります。
色々な詰め具を試した結果、最適化できた私のバッグレイアウトをご紹介しましょう。
内訳 洗車用スポンジ6個 スチロールブロック2個 サバイバルシート2枚
レストランから受け取る商品はバッグに対して小さい(面積の1/3程度)傾向にありますので、元々余白を少なくしておくことにより、スポンジで固定する際にかかる時間が圧倒的に少なくなります。
大きい(面積の1/2程度)の商品を受け取った場合はスポンジをどかし、横のスチロールブロックを立てるだけで簡単に入るようにしてあります。
これ以上大きい商品や、袋が複数になるような大口な商品、ダブルピックの際に複数個になる場合はスチロールブロックを撤去し、設置した商品の上に置くか、原付に積み込む事で対処が可能です。
以前は、
洗車スポンジ4個 スチロールブロック2個 サバイバルシート2枚 バスタオル1枚 で運用していましたが、固定できる能力は以前のレイアウトの方が上でしたのでバスタオルもおすすめできます。
意図的に嵩張らせるわけですが、バスタオルはちょっとオーバースペックと感じましたので洗車スポンジを2つ追加し、取り回しを強化した次第です。
商品の位置も非常に重要で、商品ができるだけ背中側に来るように配置する事がポイントです。
外側になるほど遠心力が加わり、商品が崩れやすくなります。(レイアウト戻し忘れてこれで汁物をこぼしました。)
ちなみにこちらの固定具は全て100均で揃えたもので、合計で1500円かからないくらいでした。
ネットで代用品を買おうとすると3倍以上の金額になりますので、是非
100均を有効活用してください。
保温性やコスパを考えると、緩衝材(プチプチ)もアリかとも思います。
【 日本製 】 酒井化学 業務用 緩衝材 400SS 600mm×10m ロール ミナパック 紙管なし 【 高品質ポリエチレン製 エアキャップ 】 産業用 ( 業務用エアパック )
必須級なもの
必須なものではありませんが、これが無いと特定の条件下で活動ができなくなったり、活動時間に制限がかかったりします。
モバイルバッテリー
スマホのGPSをフル活用する仕事ですので、
バッテリーの消費速度が結構辛辣です。
バッテリーが切れるとその時点をもってUber Eatsで活動ができなくなります。
充電してから出直すこともできますが、売上を獲得できる大事な機会を棒に振る事には他なりません。
モバイルバッテリーがあれば活動しながら充電できるため、機会の損失ももちろん無くなります。
こちらの記事に詳細な選び方を書いていますので、ご参考になれば幸いです。
https://lhmblog.com/mobile-battery/
※モバイルバッテリーは熱に弱い性質を持ちますので、炎天下での使用は注意が必要です。
雨具
雨に濡れると体力をごっそり持っていかれる上に、不快な事この上ありません。
しかし、
Uber Eatsは雨の日が稼ぎ時。なんとしても活動したいものです。
そこで雨具を必須級にピックアップしました。
正直、長時間活動していると染みてくるという欠点はありますが、直接濡れる事とは消耗の度合いが段違いです。
合羽タイプのものでなく、
対水圧20000mm以上のレインスーツをおすすめします。
namelessage(ネームレスエイジ) レインウェア 上下セット ストレッチ 防風 撥水 メンズ レディース NASR-100 ネイビー XXLレインスーツ レインコート カッパ ゴルフ アウトドア サイクリング 釣り 男性用 女性用 紺
スマホホルダー
Uber Eatsにおいて
スマホは生命線です。
リクエストもスマホで受けますし、Googleマップは自動車におけるカーナビの役割を果たします。
確かにポケットに入れておいて音や振動を頼りに稼働する事は可能ですが、不正確な上にポケットから出す
手間はストレス以外の何物でもありません。
もたついているうちにリクエストが受けられず、稼げないばかりか応答率が下がる事も考えられます。
スマホホルダーがあれば画面をチラ見できますし、すぐに反応する事も出来ますので導入するべきです。
スマホ ホルダー Tiakia 自転車オートバイ バイク スマートフォン 振れ止め 脱落防止 GPSナビ 携帯 固定用 マウント スタンド 防水 に適用 多機種対応
以前デリバリー業態で仕事をしていた時は
スマホホルダーは消耗品と考えるくらいすぐに壊れてしまっていました。
しかし、上記の
Tiakiaは3か月使い続けても壊れる気配を見せないうえに、取り回しがとてもいいので本当におすすめです。
背面が割れていたり、防水性能が不安なスマホの場合にはおすすめできません。
全体を覆えるタイプのスマホホルダーもありますので、そちらをご検討下さい。
飲み物
夏場は勿論、冬場も意外と発汗による水分の喪失は大きいです。
特に自転車で活動されている方は汗もかきますし、足がパンパンになるとの声も多々上がっているくらいです。
私からの提案は、水分補給をしながら筋肉痛や疲労感を低減できる飲み物を選ぶ事。
以前しっかり筋トレをしていた頃に出会った
BCAAを紹介します。
BCAAとはバリン・ロイシン・イソロイシンなどの必須アミノ酸の事で筋肉痛の低減や、筋肉への素早い補給・保護を担ってくれる優れもの。
市販のスポーツドリンクには含まれているものもありますが、濃度が低いとあまり意味を成しません。
【海外直送品】Scivation Xtend BCAA Italian Blood Orange (イタリアン ブラッドオレンジ) 90杯分
水に溶かして飲む粉末タイプのものであれば濃度や味をお好みの状態にできますので、しっかり
効き目を実感できると思います。
人工甘味料を使用しているので、過敏症がある方は注意が必要です。
あると便利なもの
なくても支障は出ませんが、有った方が快適に活動できるものです。
拡張ハンドル
主にバイクで活動される方向けのアイテムです。
通常スマホホルダーやドリンクホルダーは左のハンドルに設置する事が多いですが、
ブレーキやウインカーの操作感が犠牲になるケースが多いです。
ミラーの根元に設置するタイプの拡張ハンドルを使えば、左ハンドルの操作感を犠牲にすることなく、
快適に各ホルダーを設置する事ができます。
バイクハンドル クランプバー アルミ製 錆止め マルチホルダー 汎用品 ミラーに取付タイプ 長さ65mm
正式名称は
クランプバーらしいです。
普段から愛用していて、お世話になっているのに不覚でした。
ワイヤレスイヤホン
リクエストの受信音や、Googleマップのナビ音声を聞き逃さないために余念を残したくないものです。
有線イヤホンと比べると邪魔にならず、降車後もそのままレストランに入る事が出来ますので
ワイヤレスタイプが便利です。
私はいつも片耳だけつけて走行することにより、安全性も確保しています。
Anker Soundcore Life P2(完全ワイヤレスイヤホン Bluetooth 5.0)【IPX7防水規格 / 最大40時間音楽再生 / cVc8.0ノイズキャンセリング / グラフェン採用ドライバー/Qualcomm aptX™ / PSE認証済】
Amazonなどで購入する際の注意点として
普段40000円のものがタイムセールで3000円みたいな商品は見送った方が良いです。
とても故障しやすく、買い替えなきゃいけない事を考えると割高に感じるかもしれませんが、最初からメーカー品を購入した方が結果的には安かったなんて事が散見されます。
また、防水性能が十分なものを選ぶこともポイントです。
ポシェット(+中身)
Uber Eatsは基本的に、クレジットで決済済みの商品をお客様へ届けます。
しかし、任意で
現金を取り扱う配達リクエストを受ける事も可能です。
メリットはリクエストを受けやすくなること。
デメリットはお釣りを用意しなければいけないことです。
取り扱う際にはウエストポーチ型のポシェットがあると便利です。
TRUSCO(トラスコ) ウエストポーチワイド ブラック TC-WPW-BK
ポシェットには
モバイルバッテリー、コインケース、電卓、免許証を入れて走っていますが、お客様と金銭のやりとりをする際には台の代わりになってくれるので重宝しています。
まとめ
何回か細かいシステムに変更はあったものの、Uber Eatsはまだまだ稼げるポテンシャルを持っています。
これでもまとめて書いたつもりですが、だいぶ長くなってしまったので要点をおさらいしましょう。
要点
・Uber Eatsは好きな時間に働けて、対人も少ないのに時給効率が良い。
・Uber Eatsは事故のリスクがあり、確定申告が面倒。安定性に乏しい。
・ブーストは1.1~1.5倍の倍率、クエストは達成型、ピークは局所的、突発的 なボーナス。
・応答率とキャンセル率はモラルの数値で、低すぎると制裁がある。評価はあまり気にするべきではない。
・①基本料金は受取・受渡・距離。 ②手数料は基本料金に対して計算。 ③そこにインセンティブが付く。
・乗り物は 125cc/電動自転車>50cc>自転車>貨物車 の順にオススメできる(個人的に)。しかし、各々に良し悪しがある。
・装備はそのまま快適さ、効率に繋がる。
実際の稼働や、スケジュールなどの感覚は別記事でお伝えできればと思います。
長くなりましたが、ここまでお読み頂きありがとうございました。
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